サークルで後輩ができて、
自分の代が中心になってサークル活動を
する時になってもまだ、プクの気持ちは
中途半端なまんまだったんだ。
できるだけ、責任は負いたくなし、
ただ単に楽しめればよかった。
でも、その気持ちとは裏腹に、
サークルを辞めてくメンバーもいたし、
楽しくなくなってたんだ。
そんな時、
プクが団体戦のメンバーに選ばれたんだ。
そのメンバーの中でプクが一番下手くそだったから、
とんでもないプレッシャーだったよ。
怖い先輩もいたから、
できるだけ練習に行きたくないって思ってた。
普段は受けない授業に出て、
練習しないようにしてたよ。
それでもプクともう1人のペアは「捨て駒」
なんて言われながら、静かな闘志を燃やしてたんだ。
ある日、
同じチームのゴリラっていうあだ名の先輩を
練習試合で追い詰めることができたんだ。
その先輩は怒りで叫んでて、
以前ならそれにビビってたけど、
プクともう一人のペアはそれを見て
2人だけにしか見えない感じで笑ったんだ。
下克上は目の前だって。
団体戦の当日は、緊張でほとんど寝れない状態だったよ。
それにもかかわらず、本番で実力以上の力を発揮できたんだ。
試合には勝ったけど、チーム全体では負けてしまったよ。
捨て駒なんて言われながら
勝てたのがプクにとって
すごい自信になって、
また、サークルが楽しくなったんだ。
団体戦はプレッシャーがすごいあって
その中で結果を出せたことは
なんとなく自分の中で美談化されがちだったけど、
よく考えると、練習が嫌で逃げてたこともあったんだ。
必要以上に自分を追い詰めなかったのが、
良かったかなって思ってるよ。
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