医療に繋げることが家族のゴール

プカとの統合失調症の話2

プクはプカの支えがあって、
なんとか大変なときを乗り越えることが
できたんだけど、
しばらくすると 、プカの支えを
当たり前みたいに感じてしまっていたよ。

プカはガソリンスタンドの仕事が大変
だったのに、
プクはプカをフォローしようとはしなかったんだ。

そして、プカは今までの疲れが
溜まってたんだと思う。
ついに仕事を休むようようになって
ついには辞めてしまったんだ。

プクはプカが休んでるなら安心だ
そう思って、
引き続き仕事を頑張ったよ。

でも、プカは仕事を辞めてから、
ずっとどこにも出かけずに
ベッドで音楽を聴いて過ごしてたんだ。

ほとんど、寝れてなかったみたいだよ。

プクはひょっとしたら
再発の予兆かもしれないなって
思ってたけど、
どうすることもできなかったんだ。

そして、ついにプカは
妄想と幻聴と意味のわからない言葉
を発し出したんだ。

プクは、1週間くらい休みをもらったよ。
病院に連れて行くこともできなかったけど、
いったん症状は落ち着いたから、
今回は仕事を再開したんだ。

この頃から、プクのカフェの仕事が
佳境を迎えるんだ。

オープンしたての頃はいっぱいお客さんが
来てくださったけど、
徐々に減ってこれから、カフェを継続できるか
どうかという事態になったんだ。

それまで、売上報告はしてたけど、
結果論だったよ。
オープン直後にたくさん売上があったのは、
プクの功績っていうよりは、
そこの舞台を用意してくれた会社のおかげ
だったんだ。

プクは寝食を忘れて、
売り上げを伸ばすことを考えたよ。
そして、プクの思ってた通りに
近い実績を出すことができたんだ。

ホッとしたその日の帰り道
何か胸騒ぎがしたんだ。

車を運転してたんだけど、
道のりが別の世界に
繋がっているような感覚があったんだ。

駐車場に車を停めると
爆音でエレキギターの音が
聞こえてきたんだ。

プクはプカが弾いてるって
わかったよ。
そして家に帰ると、
タバコを加えながら、
ギターを弾いてるプカがいたんだ。

夜も結構遅い時間だったよ。

プクはどうしても、
仕事を続けたかったし、
今度は入院してもらおう
そう思ったんだ。

プクはこれまで、
何度もプカが再発しては、
一緒に過ごす時間を作ることが
回復につながるって思ってたよ。

精神科医療を信じてなかったんだ。

今でも、その考えは半分正解って
思ってる。

後にプカは入院して
医療とようやく繋がることになるんだ。

退院して2年間経つけど、
これまででこんなに状態がいいことは
ないってくらい回復してるんだ。

それは今、プカとの時間を大切にできてる
からっていうのと、
きちんと通院して医療に繋がってるからなんだ。

医療につなげてあげることが
家族の役割だって思ってるよ。

医療につなげることは治療にとって
スタートかもしれないけど、
家族にとってはゴールなんだ。

繋がったあとは
本人の問題っていう風に考えれば
自主性も尊重できるって思ってるよ。

でも、
そこまでたどり着くのは
本当に苦労があるんだ。

過去の記事にそのこと
書いてあるから見てね↓

今日も読んでくださり
ありがとうございました。

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