5.困窮の号泣

プクの成長とプカの回復の話

プクは職場では辛い思いをしていたけど、一人でいる時間は平穏を保てるようになっていったんだ。

プカは退院してからずっと、おとなしくしていたよ。

一日中寝てる時もあったよ。

これまでの大変だっとときのことを考えればほっと一安心。

プクが休みの日はちょっとだけドライブに行ったりしてた。

この時のプクは経済的に困窮していたよ。

さらにプカはいろんな制度は利用したくないって言ってたんだ。

だから、扶養にも入らないし、自立支援制度も使いたくないし、手帳なんて持ってのほかだったんだ。

そんな状態にもあって給料日前には食べ物にも困っていたよ。

ある日、プクとプカはドライブをしていた。

お金のかけることはできないから気分転換に少しだけね。

そしたら、とても綺麗な花が咲いている公園を見つけたんだ。

混んでで車が停められそうになかったけどちょうどいいタイミングで車が出て行ったんだ。

プクは駐車禁止でないことを確認して1台分だけ空いたそのスペースに車を止めたよ。

プカはあまり動きたがらなかったから、ちょっと行ってすぐ戻ってきた。

そうしたらね、駐車違反のシールが貼られていたんだ。

きっとほんの数十センチ交差点に近かったんだと思う。

この短い間でシールを貼られたってことは、きっとプクがきた時に移動した車の中にいた人が取り締まりの人でその人が貼ったんだと思う。

罰金が1万8千円だったかそれくらい。

プクはそれ見た瞬間、嗚咽するくらい悲しくなった。

ちょっと気分転換をしたかっただけなのに、なんでこんなことになってしまったんだろう。

困窮状態のプクは号泣してしまったんだ。

このときは本当に辛かった。

プクもプカもフリーター時代が長かったから貧乏には慣れっこだよ。

でも、必死でいい気分でいられるように努力してたのに、裏切られた気分になった。

プカはこのちょっと後に自立支援制度を使うようになるよ。

これで医療費は大分楽になった。

またさらに後には扶養にも入って、手帳も持つことになる。

ずっと切り詰めた節約生活をしてたから、ようやく生活に少し余裕ができたよ。

障害年金も貰えばさらによかったけど受給は難しそうだった。

プカが入院して一番大変だったとき申請しますか?

みたいなことを入院の手続きの時に聞かれたよ。

そのときだったらひょっとしたら通ったのかもしれない。

でも、そんな大変な時に申請をする気にはなれなかったよ。

あとでも大丈夫だと思ってた。

年金の制度に詳しいわけではないけどとても不親切だなと思ってる。

いろんな制度を使うことに否定的な意見を持つ人をTwitterでたまに見かけるよ。

プカも制度を使わないで自立したいって気持ちが強い時もあった。

その気持ちがあればプクは十分だと思ってる。

制度に頼り切って抜け出せないなんてそんなことはないよ。

プカはさっきも言ったように自立支援制度も手帳も持ってる。

そして就労移行支援に通って今ではプクよりもたくさん働いてる。

結果として税金を納められるようになってるんだ。

使えるものは使うのがいいって思うよ。

それは悪いことではないよ。

それに家族にとっても経済的にゆとりができるきっかけになるんだ。

それはきっとゆとりのあるサポートにもつながるよ。

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