プクとプカはいつものように
プカのお家で仲良く遊んでいました。
すると、プカは眠くなってきた
といってお布団に入って
眠ってしまいました。
プクは「ゆっくりしてね」
といって、家に帰りました。
プクは今日もプカの家に遊びにきました。
でも、プカはまだ眠ったままです。
「大丈夫?」とプカは言いました。
プカは「うん」と言いましたが、
起き上がることはしませんでした。
プクはガッカリして
家に帰りました。
また次の日、プクはプカの家に遊びにいきました。
でも、まだプカは寝たままでした。
その次の日も、そのまた次の日も
プカはずっと寝たままでした。
プクはとうとう
「プカと遊びたいのに!」
って起こりました。
それでもプカは起きませんでした。
プクは友達のカバくんのところへ行きました。
そして、プカがずっと寝たままのことを
相談しました。
するとカバくんは
プカは眠れる森のお姫様になってしまったんだよ
って教えてくれました。
そしてプカに「チュー」すれば
きっと起きるよって教えてくれました。
次の日、プクはプカの家に行きました。
カバくんに教えてもらった通りに
プカに「チュー」しようとしました。
でも、プクが近づくと
プカはプクを突き飛ばしました。
「なにするの?」とプカは起こりました。
そして、また、眠りました。
プクはまたカバくんの家に行って
ぷかに突き飛ばされたことを話しました。
するとカバくんは
「困ったなー。森にいる賢いふくろうのホーホーさんなら
どうしたらいいか教えてくれるかもしれない」
そういってプクとカバくんは森に行くことにしました。
森の中は真っ暗でとても怖いところと思ってたけど、
小鳥のさえずりや、風で揺れる木々の音が心地よく
プクとカバくんは楽しくなってきました。
すると、目の前にふくろうの「ホーホー」が
現れました。
「どうしたんだい?」
とホーホーは訪ねました。
プクはこれまでのことを
ホーホーに話しました。
ホーホーは「うん。うん。」
とプクの話を聞いて
「そうか。そうか。」
と言いました。
そして、ホーホーは言いました。
「この森に入ってから、とても楽しかったでしょ?
その気持ちを忘れずずっと心に持ち続けてプカに接してごらん」
そう教えてくれました。
「ありがとう」とプクは言いました。
「ついてきてくれたカバくんもありがとう。
森にいるみんなもありがとう」
そうプクは言いました。
次の日、プクは森を歩いていた時の
楽しい気持ちを思い出しながら
プカの家に行きました。
やっぱりプカはまだ寝たままでした。
プクはプカが今寝ていることは
きっと必要なことなんだって気づきました。
「ゆっくりしてね」
そういうとプクは家に帰りました。
また次の日のそのまた次の日も
プクはプカの家に行きました。
プカはずっと寝たままでした。
でもプクはガッカリすることはありませんでした。
プクはずっとカバくんと行った森の楽しかったことを
思い出していました。
すると、ある日、
プクはプカの家に行くと
プカが起きて、プクを待っていました。
「わたしもう大丈夫だ!」
そういうとプカはにっこり笑いました。
「ゆっくりでいいよ」
プクはそう答えました。
コメント