プロポーズ

プカとの統合失調症の話

プカと出会って1年が経とうとしていたよ。

旅行に行ったときに
ききょうがいっぱい咲いているお寺
でもらった小さい封筒を思い出したよ。

「1年経ったら開けてくださいね。」
そう言ってもらったんだ。

プクはプカに何かしてあげれたかな。
いろいろ迷ったこともあった。

プクはフリーターだったから
お金もほとんどないし、
プカを守っていけるだろうか。

こんなプクと一緒にいてくれることが
プクにとって幸せだった。

嵐のように過ぎていった日々を
思い出してたよ。

大きな力で引き合った
プクとプカ。

きっとお互いに必要だから
巡り合わせてくれたんだ。

そう感じてたんだ。

港までドライブに行ったよ。

海を見ながら、
プクとプカでその小さい封筒を開けたんだ。

そこには糸のついた五円玉があったよ。

プクはその紐をプカの薬指に縛ったんだ。

「結婚してください。」

そう言ったんだ。

プカは泣いて喜んでくれたよ。

帰りの車の中でもずっと泣いて
喜んでくれた。

覚悟を決めて
プロポーズしたつもりだったけど、

これからプカと幸せになるんだ。

喜んで泣いてくれるプカを見て
そう決めたんだ。

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