17.たまごおじさん

プクの成長とプカの回復の話

プクは社会貢献をキャリアにしたいって思ってたんだ。

プクとプカのブログを1年以上続けてきたし、絵本も出した。

そして会社でSDGsに取り組みたいって思ってた。

そこで出会ったのが、NGOスタッフを育てるコミュニティ「Nたま」だよ。

半年間の研修に参加したんだ。

最前線で活躍される方の社会課題がどうして起こってしまうのかというのを講義で学んだよ。

あと、自分たちが自ら企画をして社会課題に取り組むってことをしたんだ。

プクは「子どもの貧困」という与えられたテーマの中から「子ども食堂を応援する」っていう企画をしたんだ。

序盤の研修でプクはNたまとどうして巡り合ったかわかったよ。

講師の方のお話が印象的だったよ。

その方は海外で活動されていた時に身に危険が及んで帰国することもできたんだけど、そのまま残って活動をし続けんだ。

「本当にこれでいいのか?」っていう理屈ではない気持ちが湧き上がったんだ。

プクはその話を聞いた時にプカの話を思い出したよ。

何人もの職員に力づくで取り押さえらえて、嫌がって叫ぶプカとは対照的に、淡々と感情もなく注射を打たれて隔離部屋に運びこまれていったよ。

「本当にこれでいいのか?」という気持ちが爆発してプカの入院をその時は拒否したんだ。

そしてその講師の方はこう言ったんだ。

「NGOとは生き方だ」って。

プクはプカとのそんな原体験があることが社会貢献に取組むべきだと確信に変わったよ。

とは言っても、これまで社会課題について深く考えたことはなかったんだ。

幅広い年齢層の方々がいて、プクは学生の勢いに圧倒されていたよ。

プクはその中ではどちらかというと年上の方だったんだ。

だからNGOのたまごのおじさんだったよ。

最初のうちは議論に全くついていけなかった。

でも毎回ブログで何も言えなかったうっぷんをアウトプットしていったんだ。

そうしたら、ちょっとずつ意見が言えるようになったよ。

で、プクの自主企画の「子ども食堂を応援する」ことにはプカも協力してくれたんだ。

プカと一緒に子ども食堂に何回も行ったよ。

「楽しかった!」ってプカは言ってくれたんだ。

子ども食堂に携わる方は皆さん楽しそうだったよ。

NGOで関わる課題には時には顔をしかめたくなるようなこともあるかもしれない。

でも、心豊かに過ごすことでいいものを提供できるとプクは感じているよ。

さあ、そして次回はプクとプカに大きな転機が訪れるよ。

次回も楽しみにしててね。

今日も読んでくださりありがとうございました。

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