大学1年生

プクのうつの話2

大学1年生はとにかく楽しかったよ。

アルバイトはうまくいかなかったけど、

無駄に夜更かしして、昼過ぎに起きて

授業サボってテニスして

サークルも楽しんで、合宿も楽しんで、

飲み会ではしゃいで、友達の家でもはしゃいで

先輩に旅行に連れていってもらったり、

夢見心地の毎日を過ごしていたんだ。


そんなとき、大学のサークルで幹部交代っていうのがあったんだ。
2年生がサークルの中心になるっていうのだよ。

1年後には自分たちがサークルの中心になって
運営していくんだ。

そう思うと、今まで受け身で楽しんでたことが
それじゃダメだって気づいたんだ。

そういう風に感じることができたのに
プクは責任から逃げようとしてたんだ。

サークルの運営に責任を取る立場になれば、
その経験は貴重だっていうのはわかってたけど、

先のことなんてどうでもいいって思ってたし、
就職のことなんて考えたくなかったし、

ただ、今を楽しみたかったんだ。
大学生活を何も考えずに楽しむのが
プクの夢だったから。

プクはそれを境にサークルが
少し億劫に感じるようになったんだ。

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