大学1年生はとにかく楽しかったよ。
アルバイトはうまくいかなかったけど、
無駄に夜更かしして、昼過ぎに起きて
授業サボってテニスして
サークルも楽しんで、合宿も楽しんで、
飲み会ではしゃいで、友達の家でもはしゃいで
先輩に旅行に連れていってもらったり、
夢見心地の毎日を過ごしていたんだ。
そんなとき、大学のサークルで幹部交代っていうのがあったんだ。
2年生がサークルの中心になるっていうのだよ。
1年後には自分たちがサークルの中心になって
運営していくんだ。
そう思うと、今まで受け身で楽しんでたことが
それじゃダメだって気づいたんだ。
そういう風に感じることができたのに
プクは責任から逃げようとしてたんだ。
サークルの運営に責任を取る立場になれば、
その経験は貴重だっていうのはわかってたけど、
先のことなんてどうでもいいって思ってたし、
就職のことなんて考えたくなかったし、
ただ、今を楽しみたかったんだ。
大学生活を何も考えずに楽しむのが
プクの夢だったから。
プクはそれを境にサークルが
少し億劫に感じるようになったんだ。
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