プクとプカが誕生した日

新婚の男女がいたよ。

いつも喧嘩ばっかり
ガミガミ、ガミガミ。

あるとき男の人が
鼻の下をプクって膨らませたんだ。

そしたら、女の人が
かわいいって言ってくれたんだ。

ある朝、目覚めたら、
男の人がパンケーキを作ってたよ。

女の人はその男の人が
ずっと鼻の下を膨らませてながら
作ってることに気づいたんだ。

鼻の下を膨らませてるから
うまく喋れないよ。

「ふんふん」しか言えないんだ。

2人が喧嘩したら、
男の人がまた鼻の下を膨らませて
「ふんふん」って言うんだ。

そしたら、2人は仲直りしたんだよ。

女の人は鼻の下を膨らませた
男の人のことを「プク」って
名前をつけたよ。

プクは花の妖精で
普段は雲の上に住んでいるんだけど、
新婚の男女が仲良しでいられるように
2人の前に現れたんだ。

ある朝、女の人も鼻の下を膨らませて、
「ふんふん」って言ってきたよ。

男の人は「プカ」って
名前をつけたんだ。

プクとプカのおかげで
2人は今も仲良しだよ。