3.飛べないブルーインパルス

昨日のブログではプクがカフェの運営で奇跡を起こそうっていう話をしたよ。

プクはこれまでの行いを反省したよ。

会社の看板を背負って横柄な態度だったって気づいた。

こちらの要求をいかに飲んでもらえるかしか考えてなかったんだ。

だから、できる限りどんなことをして欲しいのか考えるようにした。

プクは飛行場の見える施設の中でカフェをやっていたよ。

飛行機マニアの人たちと話をしておもしろい情報を教えてもらったよ。

それをお客さんに教えてあげたんだ。

飛行機が飛ぶ時間がわかっていたから、「もうすぐ飛びますよ！」って教えてあげた。

カフェの前を通るお客さん全員に挨拶をしたよ。

閑古鳥が鳴いていたカフェから、誰かしらが常にいるっていう状態になっていったよ。

その施設の偉い方がよく来てくれるようにもなった。

でも、奇跡を起こすっていうには程遠かった。

プクは最後までやり切ったよ。

でも結局何も残せなかった。

カフェが撤退するちょっと前にブルーインパルスを見たんだ。

詳しい事情は忘れたけど、確か周辺の住民の反対があって飛ぶことはできない。

でも滑走路をゆっくりと走って行くというパフォーマンスを見たんだ。

プクはその姿を見た瞬間なぜか涙が出そうになったんだ。

かっこよかった。

プクは奇跡は起こせなかったけど、赤字続きのカフェから最後はギリ黒字まで持っていけたんじゃないかなって思ってる。

会社の看板がなくなってしまえば非力かもしれないけど、個人の力でもできることはある。

そういう経験をしたんだ。

プクはこの経験を生かしたいそう思ってた。

でも、思い通りにはいかないんだ。

次以降はその辺りをお話しするね。

あ、あとプカが全然登場してないね。

思ったより早く退院したんだ。

やすみの日は2人でたまに出かけたりしてたよ。

基本的にはずっと家でおとなしくしてしてたんだ。

症状が落ち着いてたからプクは安心していたよ。