2.衝動の反動

プクの成長とプカの回復の話

昨日のブログではプクの妄想が爆発して会社にありもしないことを報告したってことをお話ししたよ。

「やめるつもりだから、そんなこと言えるんでしょ?」

同僚にそう言われた。

何を言っているんだろう?

プクには全くわからなかった。

とにかく会社を潰そうとしているスパイから会社を守ろうと必死だったんだ。

どうやら、プクが報告し続けた内容が社内で問題になっていたらしい。

そしてどうやら、プクは会社を辞めるものとして扱われたんだ。

「会社を辞めてやる」

プクはそう言ったみたい。

でも、これに関してはプクは全く覚えてないんだ。

あとでプカに聞いたら妄想状態のときに言ったことを覚えてないこともあるよ。

って教えてくれた。

本当にそんなことがあるんだろうか。

プクはカフェ運営のあらゆる権限をとめられたよ。

発注とかシフトを組んだりね。

なんでこんなことが起きているのか全く理解できなかった。

プクの妄想の中ではいろんなことがうまくいくものだと思ってた。

でもプクの想いはゴミのように扱われたんだ。

涙が出てきたよ。

こんなにも崇高な思いが伝わらないことが悲しかった。

そして、その後もプクはカフェで勤務し続けるんだけど、緊張の糸が切れたのを感じたんだ。

カフェには常に閑古鳥が鳴いていたよ。

プクの妄想の中ではお客さんがたくさん来ていたのに。

勤務中に急に眠くなった。

そこからしばらく意識を保つのが大変なくらい眠気と戦う日々だった。

休みの日は1日寝て、夜も普通に寝る。

そして勤務中は眠気が襲う。

そんな日が1ヶ月くらい続いたよ。

そうこうしている間にプクのいないところでカフェが撤退することが決まったんだ。

それ以来それまで、いい顔をしてくれていた人たちも近寄らなくなった。

そうか、プクは気づいた。

これまで気さくに声をかけてくれてた人たちはプクに挨拶をしたんじゃなくて、プクのバックにいる会社を見ていたんだ。

撤退することになったら知らんぷり。

カフェの撤退は半年後に決まったよ。

プクはその時こう思ったんだ。

奇跡を起こそう。

半年もあればきっとできる。

カフェの運営を立て直して会社に認めてもらおう。

これまでは会社からのバックアップがあったけど、それも期待できない。

自分の力でできる範囲でできることをやるんだ。

もう十分休んだし、やってやろう。

って感じ。

本当はもっとスピーディな時の流れでブログを書くつもりだったけど、まだプカが入院してから3ヶ月くらいのことしか書けてないよ。

でもプクのカフェでの体験はとても貴重だったんだ。

売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」をボーダレスアートを販売で実現するっていうプクの目標もこの時の体験からきているよ。

それにね、衝動的に突き動かされた後の反動っていう話はとっても重要なんだ。

プカは退院後、家で寝てばかりの生活を送ることになるよ。

大変だった時の反動が来るんだ。

陰性症状ともいうね。

プカの回復の記録はこの陰性症状との戦いでもあるよ。

それにどうやって家族が関わるかってことも含めてね。

明日は、プクがカフェを切り盛りした話をするね。

じゃ、また明日ね!

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