カウンセリングの通院

プカとの統合失調症の話2

プカは病識があったんだ。
ネットで調べて自分と同じ症状の人の
ブログを読んで、統合失調症って
気づいていたんだ。

だから、病院に行こうって
話をしてたんだけど、
なかなか行きたがらなかったんだ。

精神科とか、薬への
抵抗が大きかったんだよ。

プクもうつになったとき
少なからず、精神科への不信感みたいな
ものがあったから、
カウンセリングで治療するのはどう?
ってプカに聞いたんだ。

そうしたら、それなら安心
ってプカは言ってたよ。

プカと2人で保健所に行って、
カウンセリングで治療してくれるところは
ありませんか?
って質問してみたんだ。

そうしたら、候補を何軒か教えてくれたんだ。
プクとプカは早速そこへ行ってみたよ。

でも、病院に着いた瞬間に
やっぱり行きたくないって
プカは言ったんだ。

せっかくここまできたのに
ってプクは思ったけど、
無理に受診するのはやめたんだ。

また、別の日に病院に行って、
そのときは受診できたんだ。

プクとプカは名古屋に住んでるんだけど、
院長先生が名古屋弁丸出しの
すっとぼけた感じの人で
それがプカが安心したみたい。

カウンセリングの治療を
そこですることになったよ。
このとき、プクも平日休みだったから、
一緒に病院に行くことにしたんだ。

診察は初めだけ一緒にしたけど、
プカはカウンセリングに
抵抗はなくて、すすんで病院に行ったよ。

診察の後のランチが恒例になって
ドライブ感覚で通院したんだ。

次第にプカの症状は安定して
プカは仕事もするようになったよ。

プクは今
統合失調症-その新たなる真実
っていう本を読んでるんだけど、

薬の治療と同じくらい、
心のケアは大切だって
思ってるよ。

統合失調症は心の病気じゃなくて
脳の病気ってよく言われるけど、
だからと言って心のケアが必要ない
ってことではないと思うんだ。

とにかく医療に結びつけることが大切で、
薬の治療をはじめてからがスタートだって
特に支援する家族は思いがちだと思う。

今回良かったのは、
無理に受診させるんじゃなくて、
プカの意思を尊重できたことだとよ。

自分の意思で病識を持って受診できるんなら、
後は本人の自主性に任せればいいから、
それはもう家族にとってはゴールって言っても
いいって思うよ。


でも、後にプカはもっとひどく
再発することになるよ。
そのときは病識がなくて、
不本意な形で医療につなげることになったんだ。

病識があるうちに薬の治療もできてれば
良かったって今は思ってるよ。

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