プクは小学校5年生から塾に通うことになったんだ。
個人塾だったんだけど講師がとっても面白かったんだ。
学校の授業なんてこれまで、まともに聞いたことがなかったけど、
その人の話はよく聞けたんだ。
勉強が好きになっていったよ。
テストの点数も良くなっていったよ。
やれば結果が出るから
どんどん勉強も好きになっていったんだ。
プクが勉強をようやく好きになった頃、
私立の中学校に受験する子がいたよ。
普通はそういう子はクラスに1人くらいって聞いたことあるけど、
プクの小学校は3分の1くらいが受験したんだ。
その子たちは遊びたい盛りなのに、
ずっと勉強してたよ。
同じ年に生まれて、同じ空気を吸ってきたのに、
違う人生を歩むことがあるってことを
このとき漠然と感じていたよ。
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