この前松本ハウスさんの
「統合失調症がやってきた」
を読んだけど↓
これはハウス加賀谷さんの視点で
松本キックさんが文章にしたものだったよ。
幼少期から、発症して、芸人になって、
再発して、復帰するってところまでの
お話しだったよ。
今回は、復帰してからの話が
松本キックさんご自身の視点で
書かれてるんだ。
復帰しても、
なかなかうまくいかない日々に
どのように陰性症状を乗り越えてきたか、
ということがメインのお話なんだ。
プクは適切な治療と同じくらい、
理解ある支援者が必要だって
感じてるよ。
今日は、特に陰性症状への
接し方について学びが
いっぱいあるから
紹介させてもらうね。
ご家族がより良い支援者に
なるきっかけになったら
嬉しいな。
※プカが書いた記事はこちらだよ。↓
「相方は、統合失調症」から学ぶ陰性症状への接し方
コンビ復帰後、陰性症状が出て
以前のようなキレがなくなり、
漫才のセリフも覚えられなく
なったんだ。
その逆境をどうやって乗り越えたか
というところに
学ぶところが満載なんだけど、
その一部を紹介させてもらうね。
そしてプクがプカの陰性症状に
どうやって接したか
っていうことも一緒に
紹介させていただくよ。
常識と経験を捨て去る
漫才とはこうでなければ
お笑いとはこうでなければ
という観念に固執している
うちはうまくいかなかったんだって。
キックさんが奥さんとの会話の中で
ふと、常識と経験に囚われてたことに
気づくんだ。
それ以降は加賀谷さん
の状態に合わせて、
ネタを作るようになったんだ。
プクの場合はね、
プクが家事をほとんどやって、
仕事から帰ってきてから、
プカが食べたご飯の食器を
洗って、
それから夕ご飯を作る
っていう日々が続いたことも
あったよ。
それを人に話したことがあって、
とても同情したんだ。
だんだんプクも
イライラしてきて、
「飯食う元気があるのに
なんで食器洗えないんだ」
って怒鳴ったことがあったんだ。
でも、今になって思えば
できるところから、
やれるようになれば
いいと思うし、
他の人のいわゆる
常識の範疇の意見なんてものを
気にするよりも、
今、ある姿でいいって
思うようにすることの方が
大事だって思うよ。
相方を根っこから信じる
慕ってる先輩に
ネタを見せて
加賀谷さんではなく、
キックさんが悪いって
指摘されたことをきっかけに
加賀谷さんを根っこから
信じるようになったんだ。
漫才がうまくいかないのは
症状が原因だって
思い込んでたんだけど、
キックさんはこのアドバイスを
きっかけに加賀谷さんという人間
を楽しもうと思うようになったんだ。
プクの場合はね、
わかっていても
できてないなって思う。
仕事を頑張りすぎてると
もっとペースを落としてほしい
って思うし、
心配しすぎてる気がする。
そもそもプクがプカに
惹かれてたのは
プカどこか楽しいところに
連れて行ってくれるような
行動力なんだ。
プクもプカの魅力を
もう一度見直そうと思ったよ。
迷わず失敗のできる環境を整える
これまでも常識に囚われない
ネタ作りをしてきたけど、
さらにネタを忘れた方が
面白くなるという漫才をしたんだ。
どんどん失敗してもいいっていう
環境のおかげで
自然と調子が上がっていったんだ。
この考えにはプクは
脱帽だよ。
できれば失敗して欲しくないし、
無理して欲しくない。
ってプクは思ってるよ。
失敗したら、
励ますってことしか
頭になかったけど、
むしろ失敗した方がいいって
いう環境を作るっていう
発想はしたことがなかったよ。
最近でも、プカは仕事探しで
たくさん面接に落ちたよ。
その度にプクは
こうしたら、ああしたら、
みたいなことを言っていたよ。
面接に落ちても、
よしどんどん落ちて行こう!
って言ってたら
どんなにプカの気持ちは
楽だったろう。
プクはプカに
プレッシャーをかけ続けて
しまっていたよ。
ごめんね。
プカ。
おわりに
「自分が発したものは自分に返ってくる」
この考え方はこの本の中で
何回も出てくるよ。
この考えが何度も出てくるのは
やっぱり統合失調症の
加賀谷さんに接したことが
大きいと思うんだ。
これまで、プカに対して
「なんてひどいことをするんだ」
って思ったことがあるけど、
それは自分の言動がそのまま
跳ね返ってきてるだけだったんだ。
統合失調症になってしまうのは
誰のせいでもないけど、
理解ある支援者が
いることが回復の鍵に
なってくるよ。
加賀谷さんと
お母さんの関係も
必ずしもいいときばかりでは
なかったけど、
キックさんは
「伝え方と受け取り方。それが
ほんの少し、器用ではなかった
というだけのこと」
って言ってるよ。
プクも心配するが故に
強い口調になって
それでも、改善しないから
どんどんストレスが溜まって
「いなくなってほしい」
って思った時もあったよ。
そして、ふと
なんてことを思ってしまってるんだ
って後悔するんだ。
もし、プクと同じように
悩んでる人がいたら、
是非、本を手にとってほしいな。
今日も、読んでくださり、
ありがとうございました。
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