高校生2(ぬるま湯)

プクのうつの話

プクの高校は進学校だったんだけど、
勉強にそれほど厳しくなかったんだ。

プクは中学生のときにいっぱい勉強したんだ。
でも、他の地域の子たちはそうでもなかったんだ。

だから高校に入ってからは、クラスで1位は取ったこと無いけど、
ちょっと勉強すれば2位か3位になれたし、
あんまり勉強しなくても5位だったんだ。

だからね、このままいって、
そこそこ勉強すれば、そこそこの大学に簡単に入れるんだろうなって
思ってたんだ。

それにね、プクは中学生のときは
周りはお金持ちの子ばっかりだったから、
自分はとんでもなく貧乏なんだって思ってた。

でも高校に入って、あれっ思ったより貧乏じゃない。
むしろ、ちょっとおぼっちゃまの部類じゃないか
って思うようになったんだ。

それまでは絶対お金持ちになってやるなんて思ってたけど、
そんなハングリー精神も肩透かしを食らった感じになったんだ。

特にやりたい夢も無くなったし、
ぬるま湯に浸かりながら、
ほどほどでやっていけるって思ってたんだ。

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