【メタファシリテーション】統合失調症の当事者が離れて暮らす家族の方へ

Nたま18期生

こんにちは。プク(@pukulifestyle)です。

一緒に住んでいる統合失調症の当事者から

・1人暮らしをしたい

・離れて暮らして自立して生計を立てたい

そんな風に言われたことはないでしょうか。

本人の意思を尊重したいですが、離れ離れに暮らすとちゃんと生活できるか心配ですよね。

プクはムラのミライ主催のセミナーに参加しましたが、「メタファシリテーション」という手法が離れて暮らす統合失調症の家族に有効だと感じました。

ムラのミライでは

・インドの都市スラムで暮らす女性が自分たちで助け合える仕組みづくり

・ネパールの汚染された川を住民の力で改善するプロジェクト

・兵庫県で妊産婦が地域で助けあう仕組みづくり

など国内外で活動を行ってきました。

ムラのミライでこだわっているのが当事者自身で課題を分析して、解決を促す「メタファシリテーション」という手法です。

そこで、本日はこの「メタファシリテーション」がどういうもので、離れて暮らす統合失調症の当事者になぜ有効かという話をします。

メタファシリテーションを使えば、様子を見に行った時の話し方を変えるだけで、本人で解決できるように促すことができます。

・これから一人暮らしをする当事者がいる家族

・既に離れて暮らしている当事者がいる家族

にとって良い支援ができるきっかけになれば嬉しいです。

ぜひ最後まで見ていってください。

メタファシリテーションとは

メタファシリテーションとは事実に基づいて質問していく方法です。

具体的には

・なに

・いつ

・だれ

・どこ

・いくら

・どうやって

という切り口が事実に基づいて質問していくということです。

逆に

・なぜ

・どう?

という質問は使いません。

それはメタファシリテーションでは考えさせるのでなく思い出させることが重要だと考えているからです。

「なぜ?」「どう?」という質問は相手を考えさせてしまいます。

それに比べて事実に基づいた質問は、当事者に思い出させることによって自己肯定感が上がり、課題解決に自ら臨むきっかけになります。

ムラのミライでの具体的な事例


講座ではムラのミライがどのように「メタファシリテーション」を使って当事者が課題の解決に向かったかという話がありました。

海外で大量のゴミによって川が汚染されているという課題がありました。

・ゴミの状況はどうですか?

・なぜゴミを捨てるのですか?

というよく使いがちな質問からは

・ゴミの状況はよくないよ

・他の住民が捨ててるんだ

という回答が返ってきて、建設的な話し合いはできませんでした。

そこで、ゴミの課題とは関係のない切り口から事実に基づいた質問をしてみます。

・生まれ育ったのはどこですか?

・この家はいつからここにあるのですか?

という質問をしていきます。

返ってきた答えにさらに事実に基づいた質問をします。

すると、

・昔はゴミ問題が起きていなかった。

・以前とは違いプラスチックを使うようになっている。

ということを地域の住民たちに気づかせたり、思い出させたりします。

そして、何かアドバイスした訳でもないのに自主的にエコバッグを使うようになったという事例があります。

離れて暮らす統合失調症の当事者の場合

では、離れて暮らす統合失調症の当事者の場合はどうやって「メタファシリテーション」を使えるか考えてみましょう。

様子を見に家に行って部屋が物であふれていてグシャグシャになっていたとします。

・どうして部屋を掃除しないの?

・新しい生活はどう?

というような質問をしても自己肯定感を下げるだけで、自主的に行動してもらうことはできないでしょう。

そこで、事実に基づく質問をするために部屋の中をよく観察します。

そこで、例えば見慣れないぬいぐるみがあったとします。

そのぬいぐるみについて事実に基づいて質問します。

・そのぬいぐるみはいつ買ったの?

・そのぬいぐるみはどこで買ったの?

・そのぬいぐるみの名前は何?

・そのぬいぐるみは手作りなの?

・そのぬいぐるみは誰に作ってもらったの?

などです。

話していくうちに、ひょっとしたらそのぬいぐるみは新しい生活をはじめたときに買ったと思い出すかもしれません。

そして一人暮らしを頑張ろうと思って買ったぬいぐるみだと思い出せば、部屋をもっと綺麗にしようという気持ちになり自主的に掃除をしだすかもしれません。

プク的補足

今回プクが受けたセミナーは「メタファシリテーション」の体験です。

ここまでの話でもっと詳しく知りたいという方は本やブログもあるので是非見てください。

実際、こちらの書籍がきっかけで今回のセミナーに参加したという方もいらっしゃいました。

 

 

メタファシリテーションブログ
ムラのミライが普及するメタファシリテーション(対話型ファシリテーション)に関するブログです。

ムラのミライなどのNGOなどの活動は常に一緒に当事者と活動する訳ではなく、活動する期間が決まっていたり、現場を離れることもあると思います。

支援の手が離れた後も、当事者が自らの責任で活動を促す必要があります。

そのような状況で「メタファシリテーション」が有効なのではないのかなと思い、「離れて暮らす当事者へ」という内容にしました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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