絵本「そのこ」は、日本から遠く離れたガーナの子どものお話だよ。
学校に通うことができずに、朝から晩まで働く子どもの話なんだ。
プクたちが食べているチョコレートのもとになるカカオ豆の裏にはこういう、児童労働問題があるんだ。
それだけでも他人事ではないって言えるよね。
さらに今日は、プクのブログを読んでくれている統合失調症の当事者にとっても児童労働問題が目を向けるべき問題なんだっていうお話をするね。
それはね、
・児童労働問題も統合失調症も「社会の犠牲者」
・海外の問題について考えることは自然と国内の問題に目を向けることになる
・社会問題に目を向けることが統合失調症のリカバリーにつながる
っていう3つの理由があるからなんだ。
児童労働問題を自分事として捉えることによって、統合失調症のリカバリー(回復)にもつながるっていう内容だよ。
それぞれ説明するから最後まで見てくれると嬉しいな。
※プクがこの絵本「そのこ」に出会った経緯についてはこちらを見てね。
児童労働問題も統合失調症も「社会の犠牲者」
絵本は色鮮やかで一見楽しげな異国の風景が描かれてるんだ。
でも、その絵の中には後ろを向いて、一人ぼっちで、働く子どもがいるんだ。
絵本の中で、1ページだけ真っ赤な背景の怖いページ。
お金の蜘蛛の巣にとらえられた蝶々のようにもがく子どもの姿が描かれているんだ。
この絵本の中の子どもが社会の犠牲者ってことがよくわかる表現だよね。
この蜘蛛の巣にとらえられたように、もがいている姿を見て、統合失調症の奥さんのプカの姿を思い出したよ。
入院する前の急性期には叫びながら、壁に落書きをしていたんだ。
現在の社会にもがいているのは統合失調症も同じだよね。
「統合失調症ーその新たなる真実」という本を読むと、資本主義が統合失調症を生み出してるってことがわかるよ。
例えば、
・18世紀以前のまだ資本主義が発達していない世界では統合失調症は存在しなかった
・現在でも発展途上国のシャーマンによる土着治療の方が予後がいい
ってことがこの「統合失調症ーその新たなる真実」では書かれているよ。
つまり、資本主義の合理的な考えがない時代と場所では症状は出ても回復していくんだ。
だから、統合失調症も児童労働問題も現在の社会の犠牲者って言えるんだ。
海外の問題について考えることは自然と国内の問題に目を向けることになる
先進国でモノが安く売られている裏側には発展途上国の人たちが低賃金で働いている実態があるんだ。
それをなくして公正な取引をしようっていうのがフェアトレード。
この不当な賃金で働く人がいることは遠い国の出来事かな?
そうじゃないよね。
プクたちのいるここ日本でも、障がいを持っているというだけで、不当に賃金が低いっていう実態があるよね。
プクは統合失調症は才能だって思ってるんだ。
そしてね、その才能が発揮して充分な給料をもらえる社会にプクはしたいんだ。
なんで「統合失調症が才能」って思った人はこの記事読んでね。
こういう風に、国内の人たちの自立を促す活動を「国内フェアトレード」とも言えるんだ。
国内でも、日本のフェアトレード団体が東日本大震災の時に被災地の方の自立のための活動したってことがあるんだよ。
詳しくはこちらに書かれているよ。
それにね、フェアトレードの商品を扱うショップに、プクはこの前行ってきたんだ。
このお店では、就労支援施設で制作されたものも販売されていたんだよ。
つまりね、フェアトレードは海外の低賃金問題だけじゃないよ。
海外の問題を考えることは、自然と国内の問題にも目を向けることにつながるんだ。
社会問題に目を向けることが統合失調症のリカバリーにつながる
「社会につながる」ことが統合失調症リカバリーのための5つの力の1つだよ。
こちらの記事でリカバリーに必要な5つの力について話したから、良かったらみてね。
今、統合失調症に偏見があったり、社会に不平不満があるのは当然かもしれない。
でも、社会が変わるのを待ってるよりも、社会が変わるように働きかけることが大切なんだ。
社会の課題に対して、何ができるだろうって無力感を感じるかもしれないね。
でも、目を向けるだけでも社会につながることになるよ。
そうやって、できることから社会につながることが、リカバリーにもなるんだ。
絵本の最後の言葉はこうやって締めくられてるよ。
「そのこのみらいのためになにができるか だれかぼくにおしえてほしい」って。
本を読み終えたら、なにができるか考えたくなるよ。
絵本「そのこ」の閲覧、購入の仕方
今までお話ししたように、児童労働問題を自分事と捉えることで、統合失調症のリカバリー(回復)にもつながるよ。
どんな絵本かもっと知りたいって人は動画もあるから見て欲しいな。
2分くらいで見られる絵本の動画だよ。
これは谷川俊太郎さんの詩に森山良子さんと矢野顕子の切ない歌声が涙を誘うよ。
谷川俊太郎さんは教科書に載っていた「朝のリレー」の冒頭「カムチャッカの若者が…」を覚えている人もいるよね。
動画は歌と語りが感動的だけど、
実際の絵本は動画にはないカットがいっぱいで迫力があるよ。
色鮮やかな一見楽しげな絵なんだけど、いつも背中を向けて頭にカゴを乗せて働いている子どもがいるんだ。
この絵本を読み終えたら、同じ空の下のその子の未来のために何かをしたくなるよ。
さっきも言ったように、一番大切なことは目を向けることだよ。
もっと支援をしたいって人は絵本「そのこ」監修したACE(さん)のサイトも見てね。
こちらで絵本の購入もできるよ。
収益の一部が児童就労をなくす活動に使われるよ。
プクはアマゾンから絵本を買ったよ。
アマゾンと楽天のサイトも紹介させてもらうね。
本日も読んでくださり、ありがとうございました。
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